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2009年6月21日 (日曜日)

東方竹取物語考察 2:物語の舞台と社会情勢

■東方竹取物語考察:目次
 http://september.moe-nifty.com/kikyo/2009/05/post-f11c.html

 第2回となる竹取物語の考察日記ですが……。
 次回から「五つの難題」に取り組んだ面々を紹介していくわけですが、彼らの生没年や事績、当時の社会情勢等が(この時期がいろいろと不安定な事もあって)判りにくいかな…と思いましたので、(自分での確認の意味も兼ねて)今回はその辺りの事前説明の回にしようと思います。


■当時の元号(年号)について

 現在の日本では一世一元制度(天皇の在位時には一つの元号を使う)が採られていますが、この方式が採用されたのは比較的最近、明治以降(大陸でも明以降)の事です。
 それよりも以前は、天皇の交代以外にも瑞兆/凶事があった時や、特定の干支の年(「甲子改元」が有名)などに頻繁に改元が行われていました。
 もし当時の改元のノリ?が現代まで続いていたとすると、「昭和」は大戦の開戦/終戦時+「甲子」だった昭和58年辺りでそれぞれ改元されていたかと思います。「平成」も多分いろいろあった平成7年で一度改元されていたかなぁ……。
 政治とかでも「政権交代したので今年から『友愛』に改元を」とか不毛な政治論議の種になっていたと思われます(笑)


 そして更に、今回取り上げている所謂「竹取物語の舞台となった時期」は、日本に元号制度が発足した直後でいろいろと不安定な使われ方をしています。

| ( -645) 元号制定前。
大化(645-650) 日本初の元号。「大化の改新」で有名。
白雉(650-654) 白い雉が献上されたため改元。孝徳天皇崩御で使用が途絶える。
| (654-686) 32年間、元号不使用期間。
朱鳥(686)   32年振りの復活も、直後に天武天皇崩御のため使用期間は1ヶ月半。
| (686-701) 15年間、元号不使用期間。
大宝(701-704) 対馬から金が献上された事で改元。「大宝律令」で有名。
慶雲(704-708) 瑞雲が見られた事で改元。「慶雲の改革」で有名。
和銅(708-715) 銅の献上で改元。「和同開珎」が有名。「古事記」の完成時期。
霊亀(715-717) この辺りから奈良時代。霊亀の献上で改元。
養老(717-724) 元明天皇の養老の滝への行幸、命名による改元。「養老律令」
神亀(724-729) 白亀の出現で改元。長屋王の変。
天平(729-749) 瑞亀の背の文字での改元。奈良時代最盛期。天平文化で知られる。

 上記の通り、この時期は元号制度導入直後の不安定な時期に当たっており、初の元号である「大化」の前には勿論元号はありません。また、白雉~大宝までは、一時的に「朱鳥」が使われたものの、導入直後に天武天皇が崩御したために一月半で使用停止になり、延べ50年弱に亘って元号が無い時期が続いています。
 上記の時期は、一般的に当時の天皇の在位年を使って「○○天皇○年」と言った表記が使われます。そのため、今後の記事でも関係者の生没年では、元号と「○○天皇○年」の表記が入り交じって複雑な状況となっています。

■当時の天皇在位期間及び主な在位中の事件等
33推古(593-628) 女帝。摂政:聖徳太子(-622)、蘇我馬子が実権(-626)、618隋→唐に
34舒明(629-641) 蘇我蝦夷が実権
35皇極(642-645) 女帝。645大化改新(乙巳の変)。実権は中大兄皇子(天智天皇)に
36孝徳(645-654) 初の元号「大化」を制定。大化改新の実行期。
37斉明(655-661) 女帝。天智/天武天皇の母。皇極天皇の重祚。百済が滅亡(660)
38天智(661-672) 645年から実権。663年白村江の戦い
39弘文(672)   大友皇子。壬申の乱で敗死。
40天武(673-686) 壬申の乱で即位。律令国家の確立期。古事記の編纂開始
41持統(690-697) 女帝。藤原京への遷都。
42文武(697-707) 大宝律令の制定等。竹取物語の舞台時期?
43元明(707-715) 女帝。710平城京に遷都。奈良時代へ。藤原不比等が最高権力者に。
44元正(715-724) 女帝。720年に藤原不比等が死去。
45聖武(724-749) 奈良時代最盛期。

 大化改新、白村江の戦い、壬申の乱等、日本史上の重要事件で溢れているわけですが、次回から紹介する難題に挑む五人も、これらの事件にそれぞれ関わって来ることとなります。

 次回からはいよいよ(というより「ようやく」)「五つの難題」に取り組んだ五人を紹介していきたいと思います。

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