コンピュータ将棋対決と南部杯
今日は事情で外出できず、本日開催の「東方紅楼夢」にも残念ながら参加できなかったのですが、自宅からでも観戦できる注目のイベントが2つあったので、それらを楽しみながら観戦していました。
1.「コンピュータVS人間の将棋対決」(将棋ソフトと女流名人の対戦イベント)
進化を続けるコンピュータ将棋ソフトが人間(のプロ)に勝てるのか!という趣旨で行われている対戦イベントです。
コンピュータによる将棋を初めとするボードゲームは、ソフトとハード両面の進歩から年々実力をつけてきているのですが、これらが最終的に「人間を越える」のかが大きな注目の的となっています。
こうした分野はチェスが特に有名で、チェスのコンピューターソフト「ディープ・ブルー」が1997年にチェスのチャンピオンを破った際には大きな話題となりました。チェスについてはその後もコンピュータの進歩が続き、現在では完全にコンピュータの方が強い状態になっているのですが、将棋についてはチェスよりも複雑(取った駒を再利用できる事が大きい)な事もあり、まだまだその域には達しておらず、日々開発者達が進歩に向けて努力を重ねている段階です。
年に一度、コンピューターソフトが最強を争う「世界コンピュータ将棋選手権」が開催されており、ネット中継もされているので、私も毎年観戦するのを楽しみにしています。私自身もコンピューターのアルゴリズムや人工知能に凝っていた時期があったので、こうした分野は大好物なのです。
(世界コンピュータ将棋選手権)
http://www.computer-shogi.org/wcsc/
そして、その最強のコンピュータ将棋ソフトが人間に勝てるか、という趣旨で行われたのが、今回の対戦となります。
実は、コンピュータ将棋と棋士の対戦は過去にもいろいろ行われています。3年前に行われた「ボナンザ」と渡辺竜王の特別対戦(人間側勝利)などが有名ですが、今回はコンピュータ将棋の代表と、将棋界の代表の正式な?対戦という事で、より注目の集まる一戦となりました。
数ヶ月前にコンピュータ将棋側が挑戦状を叩きつけた際には結構大きく報道されたのですが、早くも対戦当日になっていました。
http://www.ipsj.or.jp/03somu/shogi/index.html
残念ながら中継については有料サイトで閲覧する等しかなく、無料で中継が見られる手段がなかった(折角の将棋業界の宣伝に役立つイベントなのに勿体ない…)のですが、掲示板等である程度流れを追う事が出来たので、ほぼリアルタイムで観戦?する事ができました。
そして、結果はコンピュータ側の圧勝。一手差とかそういうレベルですらなく、コンピュータ側の囲いがほぼ無傷というほぼ一方的な展開でした。
個人的には途中まではほぼ互角だったのですが、女流名人の方が持ち時間を使い切ってからは差がどんどん開いていったかな、という感じでした。
と言っても、「コンピュータが女流名人に勝った」というのは、それなりにすごい事ではあるのですが、「コンピュータ対最強の人間」という視点からは、まだまだ最初の段階をクリアしただけ、というレベルだったりします。
実際の所、「女流名人」といっても将棋の世界ではそれほど最強クラスにいるわけではありません。というより、正直言って将棋のプロ全体では弱い方に属しています。将棋の世界では女性棋士はほぼ男性棋士と大きなレベル差があり、「全く歯が立たない」と言っても言い過ぎではないと思います。具体的には、
・女性棋士で今までに正式な意味での「棋士」(四段以上)になった者はいない
・そのため、(男性に歯が立たない)女性だけでの「女流棋士」界があり、今回出てきた女流名人は、この「女流棋士」界でのタイトル保持者。
・今回対戦した清水女流王将の、一般の(男性も含めた)公式戦での勝率は2割未満
……という感じなので、実際のところ、今回の対戦は「コンピューター将棋ソフトが将棋プロのトップクラスに勝てるのか」という視点ではほとんど影響はありません。
とはいえ、今回の勝利は今後に繋がる大きな一勝だったと思います。
今回の対戦を皮切りに、将棋界側は徐々に上位のプロ棋士をぶつけていく事が予想されます。一部の報道によれば、次戦は半年後程度に「男性棋士の誰か」をぶつけて、そこも撃破する様であれば羽生二冠か渡辺竜王を出してくる様です。渡辺竜王は過去にもコンピュータ将棋と対戦した事があるので、こちらの方が有力でしょうか。
何はともあれ、今後のコンピュータ将棋の進歩がどれほどなのか、そして将棋界の最強棋士を破る日が来るのか。これからも注目したいと思います。
2.競馬の「南部杯」
エスポワールシチーの海外遠征の壮行戦という位置づけで、エスポの単勝も1.0倍という状態だったのですが、まさかの敗戦。勝ったのはオーロマイスターでした。
個人的には「さすがに単勝元返しは…」と読んで、オーロマイスターの単勝をちょっと厚めに買っていたので、美味しい小遣いになりました。単勝20倍美味しいです。
そんなわけで、馬券的には目出度い結果になりましたが、この「南部杯」は「JBC」の前哨戦である事から、JBCクラシックに出走予定のシルクメビウスにも影響が出てくる可能性があります。
今回の「南部杯」の勝ち馬(オーロマイスター)にはJBCクラシックへの優先出走権が与えられるのです。戦前の予想ではこのレースはエスポが勝利して、その後海外遠征で不在になるのでJBCクラシックの出走枠には影響なし……という目論見だったのですが、これで話が変わってくる可能性があります。
オーロマイスター自体は前走の「ブリーダーズGC」で1.5秒という決定的な着差を付けて破っていますし、JBC本番で対戦しても十分対抗が可能だと考えられますが、対戦する以前に今回の優先権で出走枠を削ってくれる事が問題になります。
オーロマイスターだけでも問題ですが、更に今回の敗戦でエスポワールシチーが海外遠征を中止するようだと、エスポ分も含めてJBCの枠がいきなり2つ減る事になります。かつての帝王賞の様に、出走する以前に除外される事まではないと思いますが、顔ぶれが結構変わってきそうです。
(まあエスポについては、遠征代金を事前集金しているらしいので海外遠征はそのまま行うと思いますが……)
あとは何気にテスタマッタやバーディバーディが惨敗しているので、こちらも今後にいろいろと影響が出てくるかもしれませんね。まさか高知の馬やバトラーおばあちゃんにも遅れを取るとは……。
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