独逸文具蒐集記:第7回 ロットリングの芯研器
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今回は、「ロットリング」社の芯研器を紹介したいと思います。
(後述の通り、「芯研器」はかなりマイナーな文具なのですが、ここで取り上げないとこの連載に「ロットリング」社製品が出てこないので……)
「ロットリング」と言えば製図ペンですが、漫画用のペンとしてもロットリングペン(イソグラフやラピッドグラフ)が有名で、同人絵描きの方にはおなじみの一品だと思います(最近はデジタル化が進行して、それほどではないのかもしれませんが……)
この「ロットリング」(rot ring:ドイツ語で「赤い輪」)社はハンブルクに本社のあるドイツの筆記具メーカーです。かなり製図用に軸足を置いた品揃えなので、製図のCAD化が進行した現代では大変だと思われますが、これからも頑張って生き残って貰いたいところです。
そんな「ロットリング」社の製品ですが、私個人とはあまり縁がなく、筆記具は持っていないのですが、唯一、今回紹介する「芯研器」についてはいつも愛用しています。
「芯研器」ですが、その名の通り「芯を研磨する(削る)器具」で、要するに芯ホルダー用の鉛筆削りです。鉛筆とは違い「芯だけを削る」形になるため、専用の削り器が必要となるわけです。
「芯研器」としては、前回ご紹介した「KUM オートマチック シャープナー」があるのですが、こちらは携帯用なので、据え置きとしては、今回紹介する「ロットリング」製の芯研器を利用しています。
この芯研器ですが、
・小さい穴で、削る芯の長さを調整
・大きい側の穴に芯ホルダーを差し込み、回して芯を削る。
内部にヤスリがあり、そこで芯が削れる仕組みになっている。
芯は、左回転させると太めに、右回転させると細めに削る事ができる
・芯ホルダーの軸径が異なっても対応できるアダプター付き
……と、様々な機能がついています。
個人的に、この芯研器で芯を削る時のシャコシャコした音と削れる感触が大好きです。これまでご紹介した文具立ちと比べると、いかにも安物っぽい(笑)のですが、芯ホルダー使いとしては非常に使える文具でお勧めの逸品です。
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